データサイエンティストの仕事は世の中にあふれる口コミや位置情報、オンラインショッピングの購入履歴などのビッグデータと呼ばれる膨大な量のデータを解析することです。また、解析したデータをもとに、消費者個人やある集団がどのような行動パターンを取っているのかや対象の趣味嗜好などを分析し、その結果をもとにマーケティングや商品開発、経営、危機管理など生活の質を向上させるために役立てていきます。
データサイエンスが役立つ分野は企業活動だけでなく、選挙結果の予測、スポーツにおける戦術の立案、医療、工学、生物学など、文系理系の枠を超えて多岐にわたっています。また、最近では、AIを活用するための機械学習、ディープラーニングといった基盤技術、音声認識や画像認識、データマイニング、各種産業など企業や個人が実際にAIを活用するという場においても、データサイエンスが役立っています。
そのため、データ解析の際に使うExcelなどの表計算ソフトやPython、Rといったプログラミング言語などのコンピュータ関連の技術はもちろん、データを整理・分析するための統計学的な知識、分析結果からより良いアイディアを生み出すための発想力や思考力といった幅広い技能が必要になってきます。
データサイエンティストの仕事は、私たちの生活をより良いものにするために膨大なデータを用いて様々な観点から価値ある知見を見出し、それを用いて世の中の課題を解決していくというものです。